介護施設の仕事内容は介護度に応じて異なる

介護施設は、入居して施設で暮らしている人もいれば、デイサービスで日中だけ施設を利用するという人もいます。それぞれの介護施設ごとに、サービスを提供する形には違いがあります。そのため、介護施設で働きたい場合には、施設の方針に合わせて働いていくことになります。例えば入居者がいる施設では、日勤だけではなく夜勤が必要になるケースも見られます。夜勤の場合は、基本的に見回りがメインの仕事内容です。日勤では、施設の利用者の介護度に合わせて介助のサポートを実施します。例えば要介護3の人は、自立歩行が困難で移動には杖や歩行器、車いすを利用している人が対象です。移動のサポートに加えて、必要に応じた日常生活の介助が必要です。実際にどのような介助を行うかは、個人の状態によって異なります。

同じ要介護3と認定されている人でも、できることとできないことには違いがあります。すべての施設利用者に同じ介助をするのではなく、個別に適切な対応をすることが介護施設で働く人にとって必要な仕事内容の1つです。また要介護4の人は、移動には車いすが必須で全面的な介護がないと日常生活を送るのが難しくなります。会話はできる状態の人が要介護4の対象なので、コミュニケーションをとりながら介助をすることが大切です。介護度や個人の状態に合わせて介助の内容を変えるといっても、一人ですべての業務をこなすわけではありません。介護施設で働くスタッフ同士で連携をとりながら、より良いサービスを提供できる環境を整えることが大切という点も忘れないようにしましょう。