応募前に仕事内容を考えておこう

介護職として新たに就職や転職をしたいと思う人が、就業開始前までに考えておかなくてはいけないことがあります。それは、介護の仕事を始めるにあたっての心構えや覚悟があるかどうか、ということです。この仕事には、高齢者や病気のある人を精神と肉体の両方で支えるというミッションがあります。この目的のためには、対人関係で忍耐力が求められたり人が嫌がるような作業もしなくてはいけません。そのため、介護の仕事は希望した人全員に向いている訳ではないということが言えます。

介護施設は、介護される人やスタッフなど、考え方や価値観の違う人々が大勢集まっています。ときには、スタッフとして病気の人や死にゆく人の生々しい現実を見せられることもあるでしょう。今まで、健常者しかいない店舗や事務所で働いてきた人は、複雑な人間関係が生じやすい介護の世界にショックを感じる場面も多いかもしれません。当然ながら、介護を行う過程で、体を持ち上げる重労働やおむつの取り換えなどの大変な作業もあります。また、介護の現場は高齢の人が多い場所なので、インフルエンザなどの感染症も時折流行します。介護の仕事内容は身体の接触があったり病気の感染リスクがあったりする、一般の職場では経験することのない少し特殊な対人の仕事と言えます。これから介護の仕事に就きたいと思っている人は、介護の現実に向き合う心構えがあるかどうか考えてからエントリーするようにしましょう。